分野コンセプトabout
概要
医療の質・安全管理学分野は2009年4月1日に、当時の本学に対する社会の要請を踏まえて新規に発足いたしました。
本分野は、下図に示すような分野のコンセプトで活動しています。
医療安全や質の向上を目的に人のパフォーマンスを対象とした「実践の化学」と捉え、東京医科大学の「医療安全文化」を構築する
臨床では東京医科大学病院の安全管理室の活動を基点として、同じ東京医科大学の冠を有する3附属病院における医療安全管理の質を向上し及び医療安全文化を醸成すること目指しています。
教育は21世紀の医療に必要な「知識・技術・態度」であり、患者をパートナーとして位置づけた「医療安全文化」そのものと考えております。職員全員が、職場で患者安全のための業務に様々な形で関わらせる事や、包括的なカリキュラムを提供し、患者安全の教育をサポートし、従来の教育課程への組み込みを推進したいと思います。特に医学部学生教育においては、WHO医学生のための患者安全カリキュラム指針に基づく「患者安全こそ基本とすべき概念」を卒然の教育の段階で「医療の光と影」のearly exposureも行いたいと思います。研究では社会医学系分野として、医療の質と安全の向上について実践的研究を行っていきます。特に縦割り構造が問題となる本学では、大型組織における円滑な情報伝達、特に所謂「周知徹底」に関する研究が重要と考えています。また、CVライン管理システムの継続として、通常臨床における侵襲的医療行為の安全性の確保のための研修制度に関する研究やnon-technical skillsの実証的研究も行いたいと思います。
NTS(non-techinical skills)実証的研究
- Situation awareness (状況認識)
- Decision-making (意思決定)
- Communication (コミュニケーション)
- Team working (チームワーク)
- Leadership (リーダーシップ)
- Managing stress (ストレスの管理)
- Coping with fatigue (疲労への対応)
教育内容
カリキュラムはこちら主な研究領域(研究内容)
- 医療安全
- 医療の質
- リスクマネジメント
- 組織管理
大学院医学研究科について
担当科目名名称:医療安全管理学